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公開日  2024年10月7日

 親愛なる佳樹 様

 

​​

 明日、10月8日を前に、つづります。

 本年6月16日の公開状を思い出しております。

 とりわけ、落差のこと。

 

 あの言葉を綴りました際、私にも落差が待っているとは思っておりませんでした。

 しかし、後になり、経験すべきであったと分かります。

 そして、以前に戻りたいという思いも、ありません。

 

 10月2日、日本を離れる前に、私は父との思い出の場所に行きたいと願い、最後に赴きました。

 しかし、三時間の移動を経て着きました時、「休園日」の札が下がっていました。そして、駐車場の入口にはロープが張られ、一帯は静けさに包まれていました。

 14年前に父と来た場所、そして、この日が最後の機会でありました。

 私は事務所の横にありますベンチに掛け、一本松と空を眺めました。

 そして、最後に識名園に入ることもできなかったことを受け、心静かに手放しました。

 -  政治のこと。日本のこと。-

 

 終わりに、敷地の境界にあります二、三段から成る石垣の角が背にくる形で写真を撮っていただきたく、事務所の職員に声をかけました。すぐに、「今日は休園日です」と言われ、「はい」と答えました。

 

 しかし突然特別に案内します声がかかりなんと世界遺産でもあります識名園の門が開き、私は中へと案内されたのであります。

 誠に特別な事が起きました。

 そして、王様用の井戸とその湧き水も200年前と変わらずに流れ、歴史が続いていますことを感じながら、父と共に立ちました場所にたどり着くことができました。

 本当に大きな喜びであります。

 

 佳樹様の人生におきましても、開くはずのない門が特別に開かれますことを祈っております。

 そして、明日が、人生において未だかつてなかった始まりとなりますよう、祈っております。

 

 

 物事に形が与えられますその日まで、私は独立運動「REIMEI(黎明)」ひとすじに進みます。

かしこ
造られた百合子より
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